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宝石(カラーストーン)の加工

宝石の概念は時代によって多少の違いがありますが、基本的には次の四つの条件を満たす必要があります。

 

@美しさA希少性B耐久性C携行性

 

そのうち@の美しさを宝石から取り出すのが宝石加工の技術です。

 

カラーストーン(色石)とダイヤモンドは宝石加工技術が異なりますが、ここではカラーストーンについて説明します。

 

@石取り

 

宝石の原石の物理的、化学的な性質を理解して、原石の色、形、模様を観察します。そしてその原石が一番美しく見える方向や形をイメージして原石にデザインを描きます。

 

これが原石の加工で一番難しく、時間がかかります。

 

A大割り切断と小割り切断

 

原石の切断には大割りと小割りの二つがあります。

 

大割りは人の頭くらいある大きな原石を板状に切断することです。

 

小割りは板状に切断された原石を、作成する宝石のサイズより一回り大きいサイズに切断することです。

 

小割り切断にはトリムソー(小割り切断機)を使って切断します。刃にはダイヤモンドの刃がついています。

 

トリムソーを使えば熟練者では無くても簡単に小割りを行うことができます。

 

B粗どり

 

グラインダーに炭化珪素の砥石をつけて、水をかけて石が熱くならないようにしながら削っていきます。

 

小さい石を削る場合はドップという治具を付けます。

 

C中ずり

 

円盤形の鋳鉄製のラップ盤を平面研磨機に固定して、水平に回転させます。

 

炭化珪素形で出来た研磨剤をラップ盤にのせて、原石をラップ盤に押しつけながら磨きます。

 

研磨剤の粒子を少しずつ細かい物に変えながら整形していきます。

 

D仕上げ削り

 

機や鋳鉄製ラップ盤を平面研磨機にのせて、非常に粒子が細かい研磨剤を付けて磨きます。

 

研磨剤には主に酸化アルミニウム系の物を使用します。

 

E磨き

 

酸化クロムや酸化セリウムなどの磨き用研磨剤を木やフェルトのラップ盤につけて宝石を押し当てて、鏡面に仕上げます。

 

Fファセットカットの治具

 

ファセットカットとは小さな切子面で構成されたカットでブリリアント・カットステップカットミクストカットなど幾つか種類があります。

 

ファセットカットの方法としてはセッターという治具にカットを施す原石を設置して、マニュアルに沿ってコマを送ってカットします。

 

G彫刻用作業台

 

平面研磨機では作ることが出来ない複雑な形を作る工具です。

 

回転する鉄芯に鉄製の小さなコマを付けて左手にこれから加工する原石を持って、右手で研磨材をつかんで、原石に付けながら彫刻を行います。

 

付けるコマには色々な形の物があり、仕上げ段階になると木製のコマを使用しますが熟練の技術が必要です。

 

ハンド・モーターにダイヤモンド・ポイントを付けて水につけながら複雑な彫刻をすることもあります。

 

H穴を開ける

 

宝石に穴を開けるにはピアノ線を使います。

 

ピアノ線の先端に治具を付けて超音波加工機に固定して、20〜30kHzで振動させます。

 

穴を開けたい場所にピアノ線の先端を押しつけて、研磨材と水を付けると穴が開いていきます。

 

Iバレル研磨

 

バレル研磨とは主に曲面状の宝石を研磨する方法です。バレルは樽を意味します。

 

原石を樽型のドラムに研磨材料とともに入れて長時間回転研磨します。

 

回転式以外には振動式があります。

 

この方法の応用に磁気研磨があります。これはキャストした半製品を機械的に磨き上げる方法のことです。

 

5mmくらいの細かいステンレス製のチップと潤滑剤としてコンパウンドを半製品として一緒にドラムに入れて回転研磨します。

 

研磨機の下に磁石があり、磁石が回転することによってステンレス鋼チップが踊るように回って、半製品によくあたって効率よく研磨が行われます。

 

また製品もチップに良くあたるので良く締まって硬くなります。


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