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ジュエリーの製造技法 手作り法

ここではジュエリーの製造の技術のうち手作り法について説明します。

 

@手作り法とは

 

ジュエリーの手作り製作は、一品物製作における伝統的な技法です。職人が一つ一つ製作します。

 

宝石を使用するジュエリーの場合は石のサイズにぴったり合わせることができるので、完成度の高い良い製品が出来ます。

 

手作り法の場合、誰でも作れる訳では無く技術と経験がある職人しか作れないので工賃が高くなる傾向があります。そのため高価な一品物で無いとコストが合わないのです。

 

しかし、ロスト・ワックス・キャスティング法やプレス加工法で製作したジュエリーを手作り法で製作した勘違いさせる宝石店もあるので注意が必要です。

 

ロスト・ワックス・キャスティング法によってジュエリーの量産を行う場合も、金属原型を手作りで製作します。

 

日本のおけるジュエリーの手作りは江戸時代の錺(かざり)の技法が原点だと言われているほどの歴史の長さがあります。

 

江戸時代は錺の技術を利用して帯留めやかんざしなどの和風装身具の製作を行っていました。

 

明治時代以降になると、この技術を利用して洋装装身具の製作が行われるようになりました。

 

明治後半から大正時代にかけて石留め技術が導入された結果、糸鋸、ろう付け、やすり、石留めという現代の技術を主体とする手作り法の基礎が出来ました。

 

A手作り法で作るジュエリー 地金物リング

 

手作り法で作るジュエリーの内、最も基礎的な技術で作る物は地金物のリングです。

 

貴金属の素材をよくなましてから、ローラーの角溝に通して太さ3mmの角棒に加工して、薄くして厚さ2.5mmの平角状の板にします。

 

木槌で叩いてまっすぐにして、糸鋸で必要な長さに切ります。

 

直の刻印を全長の四分の一位の所に打ちます。

 

芯金に巻き付けるようにして、両端から木槌で叩きながら曲げていき、リングの形を作ります。

 

丸めた合わせ目にフラックスを塗ってろうを置いて大きめの炎を使ってろう付けします。

 

やすりを使って外側、内側両方をやすりがけをしていきます。

 

紙やすり(スティックペーパー)を使って内側、側面、外側の順番に大まかに仕上げておきます。

 

削り筋を入れます。

 

しのぎ(やすりの形状)の中目と油目を使用して模様を削り出します。

 

石けん水をつけながらへらで磨き上げます。

 

青粉などをつかながらバフyハンド・モーターを使って仕上げを行い洗浄します。

 

B手作り法で作るジュエリー 石入りリング

 

手作り法で作る基礎的なジュエリーには石入りリングがあります。

 

平板地金を宝石の形に合わせて細先のやっとこを使って曲げて丸めます。

 

糸鋸を使って、余分な部分を切り取り、やっとこを使って地金を寄せて隙間を無くします。

 

ろう付けを行い、石座の内側と外側の形をやすりを使って整えます。使用する宝石のカットに合わせて斜めに削ります。

 

貴金属の細い棒を用意して、爪を作ります。長さをだいたい決めたら、やや長めにニッパーで切ります。ろう付けをした後に長さをそろえます。

 

爪と石座をピンセットを使ってはさんでろう付けを行います。小さい炎を使って火が他の部分にあたらないようにします。

 

甲丸リングに作った石座を入れます。石座の幅を測ってリングにけがきで印を付けます。

 

石座とリングの間に隙間が出来ないように石座をリングのバネをきかせてはめ込みます。

 

固定材を使って石座の部分を覆って、裏側のろう付け部分を出すように逆にセットして、ろう付けを行います。

 

ろう付けした石座とリングが一体化するように、ろう付けをした部分をやすりでかけて整えます。

 

石座に宝石をセットする石留め作業を行います。やっとこを使って爪を石に密着するまで倒します。


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