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ジュエリーの製造技法 ワックス加工法

ワックス加工法とは

 

ワックス(wax)とはろうの一種で現在のワックスのほとんどはパラフィンが主成分です。

 

ワックスを加工して、様々なジュエリーの原型を作成して、鋳造して、仕上げを行い製品化します。

 

ワックスを使った原型は立体的な製品やボリュームのある製品、テクスチャーに特徴がある製品、または曲線的なデザインの製品、を作るのに最適です。

 

貴金属は硬いので直接加工して自由なデザインをすることが難しいのですが、ワックス加工法を用いれば比較的簡単にデザインをすることが出来ます。

 

ワックスの種類

 

ジュエリー・デザインに使用するワックスにはいろいろな種類があります。

 

よく使われるのはブロック・ワックス、ワイヤー・ワックス、チューブ・ワックス、シート・ワックスなどです。

 

ブロック・ワックスとチューブ・ワックスは糸鋸ややすりで加工しやすいように硬めに作られているためハード・ワックスと呼ばれています。

 

シート・ワックスとワイヤー・ワックスはカッターナイフやはさみで切って使用することができるのでソフト・ワックスと呼ばれています。

 

ワックス加工法で使用する工具

 

@ハード・ワックス用糸鋸刃

 

ハード・ワックスを切断するためにある専用の刃です。

 

金属用の糸鋸フレームにセットして使用します。

 

刃が螺旋状にねじってあるのが特徴で、どんなに使っても目詰まりが起きません。

 

Aハード・ワックス用のやすり

 

ハード・ワックスの荒削りに使用するワックス加工専用の工具でやすり目が金属用のやすりに比べて粗いのが特徴です。

 

Bスパチュラー

 

スパチュラーとはハード・ワックスを削ったり、彫ったりテクスチャー(表面処理)をつけたりするときに使用する工具です。

 

いろいろな形状の物があります。

 

アルコール・ランプで先端部分を加熱して、ハード・ワックスやソフト・ワックスを盛りつける場合やテクスチャーを溶けた感じに施す場合に使用されます。

 

Cワックスペン

 

温度調整機能がついた小型の電熱式の器具です。ペンの先端部分でワックスを加熱して溶かしたり盛ったり、またはテクスチャーを施したりすることが出来ます。

 

電熱式のためスパチュラーとは違い常に一定の温度にして使うことが出来ます。

 

Dスプリング・ゲージ

 

厚みを測ることができる工具です。ノギスでは測ることが出来ない凹凸部分も測ることができる便利な道具です。

 

原型をハード・ワックスで作成する場合は、裏抜きをする場合が多いですが、その場合厚くなりすぎないようにスプリング・ゲージを使って厚みを測りながら作成します。

 

ワックス加工専用はキズがつかないように先端が丸くなっています。

 

ワックス加工法でリングを作る方法

 

ワックス加工法でリングを製作する方法について説明します。

 

リングのアーム(腕)部分はハード・ワックスを使用して、その他の部分はソフト・ワックスを使用します。

 

@ハード・ワックスを切断する

 

平打状になっているチューブ・ワックスを作りたい幅にけがきの印を付けて、ワックス専用糸鋸刃を使用して回転させながら切ります。

 

Aハード・ワックスを削る

 

ワックス用やすりで、切ったワックスをリングの内側と外側を削ります。

 

Bハード・ワックスを仕上げる

 

リングの形が出来てきたら、240番から1000番までの紙やすりをかけて、仕上げ用のクロスを使って全体を磨きます。

 

Cハードワックスの裏抜きをする。

 

表側が出来たら、裏抜きを行います。裏抜きをする位置にけがきで印を入れて、丸カッターの粗目の刃をハンド・モーターにセットして削ります。

 

スパチュラーの耳かき状の部で裏面を0.8mm〜1.0mmの厚さに整えます。

 

Dソフト・ワックスを切断する

 

シート・ワックスをガラス板の上に置いて、けがき線を引いたとおりにスパチュラーの刃先で切り取ります。

 

Eソフト・ワックスに溝を入れる

 

模様を入れます。ソフト・ワックスは軟らかいのでいろいろな道具で模様(テクスチャー)を入れることが出来ます。

 

Fソフト・ワックスを溶かす

 

ソフト・ワックスの中央にワイヤー・ワックスをスパチュラーで付けます。

 

アルコール・ランプの炎を使ってスパチュラーを温めながら付けていきます。

 

Gワックスと地金

 

ワックスで作った原型が地金である貴金属に置き換えた場合どの程度の重さになるかあらかじめ知っておく必要があります。

 

ワックスの比重は0.97〜0.99でほぼ1と同じです。

 

ワックス原型の重量を量り、キャスティングする貴金属の比重をかければ製品化されたときの重量が計算できます。

 

H仕上げ

 

その後ハード・ワックスとソフトワックスを合体させれば原型は完成です。

 

その後キャスティングを行い宝石を付ければ完成です。


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