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宝石に対する人的手段の一覧

天然宝石に対する人工処理について説明します。

 

色の改善

 

宝石の色を濃くしたり鮮やかにしたりする人工処理で旧定義ではエンハンスメント(改良)の扱いです。

 

色の変化

 

宝石を元の色とは全く違った色にします。旧定義のトリートメントの典型的なケースです。

 

透明度の改善

 

宝石表面のキズを隠して、透明度を上げる処理です。

 

加熱処理(ヒート・エンハンスメント)

 

宝石を加熱して着色の原因となっている不純物に対して物理的または化学的な変化を起こさせ、色をコントロールします。

 

インクルージョン(内包物)が熱により溶解することにより色が変化します。

 

自然環境下で起こる場合は熱変容と言います。

 

旧定義のエンハンスメント扱いの時はあまり問題にされませんでした。

 

拡散加熱処理

 

宝石以外にベリリウムなどの元素を入れて加熱して、元素を含有させる方法です。ほとんどの場合は表面付近までしか浸透させることが出来ないため、表面を削ると色が変化してしまいます。

 

モース硬度が極端に低下するため、割れやすくなります。

 

内部拡散処理

 

コランダムに酸化チタンを含ませると青いサファイアになります。

 

しかし、着色元素である酸化チタンがコランダムの中で針状に固まっている場合は美しい青色になりません。

 

そこでコランダムを加熱すると酸化チタンが内部で拡散して深く濃い青色のサファイアになります。

 

フォイルバック

 

人工処理と言うよりは一種の欺しのテクニックで、カラーストーンの場合は色の改善、ダイヤモンドなどの透明石では色の変化のために行われます。

 

淡い色の石に対して、色を強調するために、色のん付いたフィルムを貼ったり、宝石の背面、裏面に塗料を塗ったりします。

 

裸石(ルース)対して施すと、ひっくり返されたとき簡単に見破られてしまうので、指輪などの台に、背後が見えないように埋め込みなどの固定する宝石に対して施されます。

 

ダイヤモンドの光沢を改善する場合に行われる場合もあります。

 

ダイヤモンドの裏面や背面にフッ化マグネシウムと酸化ジルコニウムを混合した物を真空蒸着させて被膜を作り光沢を補強します。

 

ダイヤモンド以外のガラスや水晶をブリリアントカットした物は模造宝石の一種であるラインストーンと言います。

 

含侵

 

宝石を無色オイルなどの液体に漬けて内部へ浸透させます。宝石表面のキズやクラックを埋めて耐久性をあげたり色の補強や着色、透明度などの外観を改善したりする場合に用いられます。

 

含侵させる物質は無色オイルの他には、樹脂や鉛、ガラスがあります。

 

超音波洗浄などのお手入れ方法によっては、含侵させた物質が溶け出してしまうことがあります。

 

旧定義では無色の媒材のみ用いた場合はエンハンスメント(改良)、着色を目的にした場合はトリートメント(改変)とされていました。

 

漂白・脱色処理

 

主にパール(真珠)に用いられる処理で、化学薬品を用いて表面のシミや汚れを取り除きます。

 

アコヤガイ真珠はほとんどは一度漂白されてから再度着色します。この処理を調色処理と言います。

 

着色・染色処理

 

宝石の色の鮮やかさを改善するために、色素を使って着色する処理です。お手入れの時に使用した色素が取れてしまうこともあります。

 

ハウライトと言う白い石を青く染色してターコイズ(トルコ石)にした贋物が存在します。

 

コーティング(ペインティングを含む)

 

宝石の表面に樹脂の皮膜や金属によって色の付いた薄膜をコーティングする処理で、トリートメントの扱いです。

 

半導体製造技術を応用した金属皮膜を何層にも重ねることによって、堅牢なコーティングを実施します。

 

レベルが高い技術なので通常の洗浄でははがれることは無く、衝撃や高温にも耐えることが出来ます。

 

放射線照射

 

宝石に人工的に放射線(電子、中性子)・電磁波(γ線)を照射して、結晶構造を歪ませる処理のことです。

 

自然環境下でも起こることもありますが、全てトリートメントの扱いがされます。

 

レーザードリリング

 

ダイヤモンドにある黒色のインクルージョン(内包物)をレーザー光線を使用して焼却処理します。

 

レーザーが命中した痕は孔になりますが、そのまま残される場合と、充填処理や含侵処理で埋められる場合があります。

 

充填

 

宝石の見た目の透明度を上げるため、宝石に付いた傷や小さな穴へガラスなどを充填します。

 

ダイヤモンドにレーザードリリングで付いた穴に屈折率が近いガラスを充填して穴を消すことがあります

 

処理が下手だったり、乱暴なお手入れをしたりすると、せっかく充填した物質が外れたり溶け出したりする場合があるので注意が必要です。

 

高圧高温プロセスHPHT (High Presser High Temparature)

 

1990年頃にアメリカのジェネラル・エレクトリック社が開発した技術で、宝石に高温と高圧をかけて、色の変化を起こします。

 

市販のピンク、ブルーのファンシー・ダイヤモンドはほとんどがこの処理をされた物で、旧定義ではトリートメントの扱いです。

 

出現当時の技術では鑑別不可能でしたが、現在の技術では鑑別は可能です。

 

ワックス処理

 

宝石にワックスをかけて、光沢を改善する処理です。

 

 

宝石のカット

 

天然宝石に対する人的手段

 

天然石に対する人的手段

 

エンハンスメント(改良)とトリートメント(改変)

 

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