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天然宝石に対する人的手段

なぜ天然石に人工処理を施すのか。

 

最近は自然、天然にこだわる人が増えてきました。

 

食品では無添加、無農薬の物がもてはやされています。

 

これは宝石についても同じことで、天然の中の天然石であるナチュラル・ナチュラルを求める人が増えてきました。

 

宝石はカット・研磨以外の余計な処理はしないで欲しいと言う人が増えてきました。

 

ところが天然石と言われる物でも95%はカット・研磨以外の何らかの人工処理が施されていて、全く未処理な天然石は高額になりきわめて入手困難になっています。

 

つまりほとんどの天然石とは全く未処理の宝石を指すのでは無いと言うことです。

 

しかし、宝石は食品と違い増産することが難しいです。新たな鉱山が発見されることもあるかもしれませんが、数に限りがあります。

 

宝石の需要が高まってきているので、全く未処理な宝石だけでは数が足りません。原石をそのままカット・研磨しただけでは宝石としての魅力に欠ける物が多いのです。

 

天然石を未処理の物だけにしてしまうと、価格が跳ね上がり、大富豪以外の人には入手不可能になってしまいます。

 

宝石は見た目が美しい物の方が好まれるので、自然物としての魅力を犠牲にしてでも人工処理を施すという理由もあります。

 

そこで、大自然が生み出した天然石の色や輝きなどの美しさを最大限に引き出すために、人の手によって原石に加工が加えられ、本来ならばカットや研磨だけが施された石のみを天然宝石と言うべきですが、何らかの人工処理を施された物も天然宝石と扱われることになりました。

 

かつては模造宝石を作ることにより数を補っていましたが、現在ではキズが付いていたり、インクルージョン(内包物)が多くそのままでは宝石にならない原石に人工処理を施すことによって商品として流通させる方法がとられています。

 

人工的な処理は宝石の原産地で行われることが多く、日本で行われることはまずありません。

 

天然石に対する人工処理の種類

 

日本ジュエリー協会(JJA)と宝石鑑別団体協議会(AGL)加盟の鑑別機関の定義では天然石を@天然無処理、Aエンハンスメント(改良)、Bトリートメント(改変)の3つに分類していましたが、2004年にAエンハンスメント(改良)とBトリートメント(改変)は統合されて、一律トリートメント(改変)と呼ばれるようになりました。

 

宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟していない鑑別機関の発行した鑑別書ではさらに多数の分類があります。

 

実際にはほとんどの鑑別機関は宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟しているため、その他の分類はあまり考慮に入れる必要はありません。

 

宝石の種類には天然石模造宝石人工宝石人造宝石などの種類が有り、そのうち天然石なら安心だと思われることが多いですが、実際には天然石だからと安心することは出来ません。

 

鑑別書に天然石と書かれていても安心せずに、天然石にどのような人工処理がされているのかをしっかり確認しなければなりません。

 

全く天然未処理の宝石と、人工処理が施されている宝石では価格に大きな違いがあるからです。

 

天然石に対する人工処理は悪か。

 

天然石に人工処理を施すことは必ずしも悪では無いと思います。

 

本来ならば宝石として使い物にならないような極端に品質の悪い原石でも人工的な処理を施すことによって見た目の美しさと耐久性を増せば、使えるようになります。

 

未処理石と人工処理石を混同してしまうのは問題ですが、最近の宝石鑑別書には人工処理がされていることを明記していますので大丈夫です。

 

 

宝石のカット

 

天然宝石に対する人的手段

 

天然石に対する人的手段

 

エンハンスメント(改良)とトリートメント(改変)

 

宝石に対する人的手段の一覧


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