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宝飾品の価値とは

以前購入した宝飾品(ジュエリー)を買い取ってもらおうとしたら買ったときの10分の1の価格にしかならなかった。

 

いったい宝飾品の価格はどうなってるんだ!

 

という声を聞きますが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

 

実は日本の宝石業界は経験不足で何が宝石の価値なのかについて統一的な理解がなく、顧客にきちんと説明できていないと言うことがあります。

 

そこでここでは宝飾品(宝石)の価値について説明したいと思います。

 

商品の価値

 

売買される全ての商品には「価値」があります。

 

買い手は、商品の価値を認めるから長い間働いて得られた金銭を支払うのです。

 

売り手側がこの商品には価値があると主張しても、買い手側が承認しなければ取引は成立しません。

 

商品の価値の承認は買い手側が行う物です。

 

2つの価値

 

商品の価値とは実は2つあります。

 

経済学の父と呼ばれるアダム・スミスは「国富論」のなかで価値を

 

使用価値(value in use)と交換価値(value in exchange)と言っています。

 

前者は商品を所有することによる価値であり、後者は他の財貨を購入する力を示す物です。

 

たとえば水は人が生きる上で必要(使用価値は高い)が値段は安い(交換価値は低い)

 

ダイヤモンドは生きるためには必要ない(使用価値は低い)が値段は高い(交換価値は高い)

 

ということが出来ます。

 

これを水とダイヤモンドのパラドックスといいます。

 

大金を出して宝飾品を購入しても、空腹が癒やされたり、暑さ寒さをしのげたり、病気が治ったりするわけではありません。

 

つまり宝石にはアダム・スミスの言うように使用価値はありません。

 

では人は宝飾品にどのような価値を見いだして大金を使うのでしょうか。

 

それは高価な宝飾品を購入できるようになったという喜びと、他人からの賞賛、宝飾品を扱う自分のセンスを誇示する、そして一段上の人間に扱われることのうれしさがあります。

 

つまり宝飾品の使用価値とは、購入した人が使用することによって高まるといえます。ということは使用しない宝飾品は買うべきでは無いと言えます。

 

それでは宝飾品の交換価値とは何でしょうか。

 

通常は宝飾品同士で交換することはありません。

 

宝飾品とお金で交換することになります。

 

いくらでも良いから売りたいという人は問題ないのですが、実際には売るときの値段を気にする人は大勢います。

 

値上がりを予測できるか。

 

宝飾品の買い取り価格ですが、売買されている宝飾品には流通経費(業者の利益)が含まれているが、市場に売却する場合は商品の原価相当額にしかなりません。

 

また、使用済みの商品を買い取ってもらうには、再販売されるだけの価値を持つ物である必要があります。

 

使用済みの商品の買い取り価格はその時の市場の情勢や品物の品質にもよるのでこと前に予測することは出来ません。

 

宝石のプロでも将来の値上がりを予測して売買差益を得ることは出来ないのです。

 

宝飾品の価値

 

つまり宝飾品の価値とは

 

・あくまで使用して楽しむ物であり、値上がりによる売買差益を求める物では無い。

 

・買い取ってもらうには一定の水準を超える必要がある。地金しか値段がつかない場合もある。

 

・普通に使用している限りでは、素材としての交換価値が下がることはない。この点が宝石の商品としての最大の特徴。

 

・値上がりを期待するならば金地金(金の延べ棒)がおすすめ。

 

宝飾品は最初から買い取ってもらうことを前提に購入すると、いざというとき安値でショックを受けるので、あくまで使って楽しむために購入する方が良いです。

 

使って楽しめない宝飾品は、もはや宝飾品とは言えません。

 

そして、結果として不要になったら少しでも臨時収入に成れば良いと思って買い取ってもらいましょう。


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